日曜日の午後は、この谷に古くから伝わる子供のそりのお祭りが、山の麓の小さな村で行われました。(2年前に隣の村で行われたそりのお祭りの日記は
こちらから♪)スイスの絵本作家、カリジェの描く村の子供たちや動物、スイスの自然がとてもかわいくて大好きな絵本シリーズの中の一つ、「大雪」というお話の中にも、このお祭りが出てきます。
このお祭りは、4年に1回のところや、8年に1度の村などいろいろで、子供たちが小学生の間に1度参加できたらラッキーという感じ。グラウビュンデンに古くから伝わるお祭りで、子供たちは民族衣装を着て、きれいに飾られたそりにのって、パレードをします。
女の子のエプロンに刺繍されているものも、スイスのこの田舎に伝わる独特のクロスステッチのパターンです。
今年は雪が少なくて、村の道に雪が積もっていないため、山の中、川沿いの小道をパレードすることになり、とっても寒かった~~!そして、森の中の道は凍っていて、よくすべる!!(私もやっぱり派手に転びました。。。とても恥ずかしかった・・・。)そりを引く馬の役目は、年齢が上の大きな子供たち。それでも、慣れないそりを引くのに苦労して、みんな一緒にそりごと転んだり、泣き出す子供も。。。それでも、みんな一生懸命がんばりました。
そりを引く子供たちが、鈴をいっぱいつけているので、森にとてもきれいな鈴の音が響き渡ります。昔は、長い冬の間、何もすることがなくて、このお祭りは子供たちの1番の楽しみでした。
本物のもみの木を、アーチにして、木のそりにつけてあります。花はこの寒さで凍ってしまうため、紙で出来た花を飾ります。
パイプを持ってなりきっている男のもいました。子供たちの笑顔がこぼれて、とにかくかわいらしい。。。
折り返し地点では、みんなにあたたかいお茶とケーキがもてなされました。甘いフルーツのお茶を飲むと、体が温まります。子供たちも、うれしそう!
日が暮れてくると、とても寒いのだけど、それでもみんな笑顔で応えてくれました。そりのそばを、両親やおじいちゃんおばあちゃんが一緒について、がんばれ!がんばれ!と応援しています。みんなにとって、このお祭りに出られることは誇りなのです。
寒い中、みんな本当によくがんばりました!準備もきっととても大変だったことでしょう。子供たちの数も減って、お祭りの他にも子供たちの楽しみは増えました。それでも、この伝統のお祭りを続けていく姿勢に感動しました。
パレードの後は、みんなで食べて踊って、絵本と同じようにパーティーが始まるのだそうです。みんな、お疲れさま!本当によくがんばりました!今日はいっぱい楽しんでね♪