楽しかった里帰りもあっという間に終わってしまいました。スイスは緑がいっぱいで、庭にはライラックが咲き乱れ、とってもいい香りがします。本当に美しい国!いい季節に戻ってきました。パパも私達が帰ってきて、心から嬉しそう!よかった、よかった。
日本にいた時は、毎日があっという間で、父がいて、母がいて、姉がいて、景都がいて、1日中、誰かが拓真と歌を歌っていて、とってもにぎやかで・・・毎回の事ながら、スイスに戻ってくると、日中、拓真と2人だけになると、とても静かだなぁ・・・と思います。また、暇な時間ができたので、これから楽しかった里帰りの話、思い出しながら書いてみようと思います。
今日は、私の父、博について。博は、拓真にとっても優しくて、いっぱい、いっぱい遊んでくれました。配達の途中、海にも連れて行ってくれて、拓真は大喜び!無言で、一生懸命遊んでいました。ぐんぐん水の方に向かっていって、ぴちゃぴちゃ水遊び。じいじがずっと面倒見てくれました。拓真、よかったね=!スイスに海はないもんね。一日中ここで遊んでいたい気分でした。
父博が、のめりこんでいるもの!それは、陶芸です。父と母が、10年ぐらい続けている陶芸。菫埜に来てからは、陶芸小屋も作ったし、窯もあるし、作品を飾れるアトリエ花室もあって、そこに庭でとれた花を生けると、花器がさらによく見えるので、よけいのめりこんでいます。
冬の寒い時期は、庭仕事も出来ないので、みんなで陶芸をして、少しずつ作品を作りためてきました。私が里帰りしていた間にも、1度窯に火を入れていました。父博が、一人でこういうことを出来るようになった事が、本当に驚きでした。夜中、温度をチェックしなければいけないので、ずっと窯小屋にいて、そこで寝なければならない博に、母が差し入れしたり、励ましたり、そういうのを見ていると、20年以上もずーーーと働きっぱなしだった両親に、やっとご褒美の時期が来たんだなぁと思いました。2人が熱中できる同じ趣味があって、こうやって夢中になれることがいいなぁと思いました。実家で使っていた湯のみ、すごく使いやすくて、誰か作家さんのかなぁ・・・?と思っていたら、父の作品だと知って、びっくりしました!母の作品は、いつもダイナミックで、オリジナルの大きな花器が多いのだけど、博は、こういう小さな湯飲みや、花器が得意なのです。毎日使えるものが、父の手作りなんて、いいでしょう?
それから、もうひとつ、父がはじめた趣味が、蕎麦打ちです。ナイスホビーでしょ?(笑)菫埜の前の川を挟んだ向こう側に、とってもやさしいご近所さんがいて、蕎麦打ちを教えてもらっているのです。うちの家族は、みんなお蕎麦がだーーーいすきなので、父のはじめた趣味に、みんな大喜び。父の打ったお蕎麦、すっごくおいしいんです。太くて、田舎蕎麦っぽいけど、なんだか甘味があって、いくらでも食べれちゃう!博が前掛けをして、蕎麦をゆでててくれて、もう最高!父のお蕎麦で庭のふきのとう&たらのめの天ぷら食べた、というニュースが私をものすごく里帰りモードにさせた理由のひとつでした。今回、その夢がかなって、本当にうれしかったな。お蕎麦の先生のおうちで、蕎麦パーティーもしました。スイスへ帰る前に、おいしいお蕎麦をいっぱいご馳走してもらって、父の蕎麦打ちの様子も見れたし、楽しい1日でした。